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2006年10月25日

道後温泉への道(その14)

 日陰と安全な歩道を求め、追われるように海岸沿いの国道を走り、何か心の芯が抜けた頃には日が傾いていたのである。
 松山の北、旧北条市街に入ると憎むべき太陽も恐るべき自動車とも決別し、延々と続く国道の細い歩道をシャカシャカと機械的に進んだ。

 やがて青い標識に「道後」の文字が見えたとき「あそこに着けばどうなってもいいな」と思ったりしたが、徐々に下がる気温と薄暗さと共に元気が盛り返してきた。振り返れば基本的に「なにやってんだ」って感じだが。

 じゃこじゃこ漕いで松山大と愛媛大を過ぎ、さらに東に進むと温泉街というか観光地っぽい雰囲気の一角にたどり着いた。目指すべき外湯の正確な場所は知らないが、勘を働かせて進むとなぜか風俗街に迷い込んだ。
 さすが有名温泉地!温泉街と風俗の一体感なんて昭和以前のことだと思っていたがここでは需要と供給が保たれているのなあ。洞爺湖温泉街で見かけた朽ちかけのストリップ小屋の哀愁がふとよぎる。
 そもそも迷い込むこともなく、大学のある通りをまーっすぐ行くと土産物街に突っ込み、その正面が外湯なのだ。結局、変な勘が働いただけなのか。

 自転車を停め、おぼつかない足取りでチケットを買うとすぐさま脱衣場に突入した。ズバッとストリップしてズバッと体を洗い、ズバッと浴槽に浸かる。
 と、「!!!」痛い!両手の甲が日焼けして、湯につけるとビリビリ来るのだ。おもわず両手を顔の前に掲げてみる。湯のせいでさらに真っ赤になった手の甲を見て嘆くが、バンザイして湯船に浸かっているのも不審すぎる。「どうにでもなれ!」と両手を沈めて我慢していると、次第になじんできた。

 しかし湯船でぼんやりしている時間は無い。さっさと上がって、最終の広島行きフェリーに乗らねばならないのだ。十数分ほどで引き揚げ、外のベンチでほてりすぎた体を冷ます。既に暗闇だ。

 それからちょうど1時間かけて松山観光港に移動し、19:55出航22:20広島港着、そして23:25某所に到着した。

 わずか1泊2日で広島から松山まで行き戻ったわけだが、自虐的旅行的にはアリでも、一般にはお勧めしない。そもそも、しまなみ海道の走破という目的に限れば、尾道まで新幹線・鉄道、自動車で行き、レンタルサイクルですいすいと渡れば怖い思いも辛い思いもせずに終わって帰ることができる。

 広島から尾道まで、そして今治から松山までの道のりさえ無ければ「うっひょう!たーのしい!」のだろう。
 また一つバカな自己満足を築いたことに納得し、この記録を終える。

【来島海峡大橋 06.09.30】
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2006年10月23日

包ヶ浦で投げ釣り

 土曜日は宮島の包ヶ浦に行ってきました。
 到着時刻がちょうど満潮の前後だったので結構当たりは良かったです。ただ、合わせるタイミングが未だにつかめていないのでエサだけ取られることも多かったです…。
 昼ご飯の時間までに2人で30匹以上釣って納竿。

 底の方を狙う投げでベラ(ギザミ)、キス、カレイを釣るのは飽きたので(カレイは飽きるほど釣ってないだろう)、ウキを使う投げサビキもやってみたいな。
 アジをたくさん釣って毎日アジフライというのもok。

【釣果 06.10.21】
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【ナチュラム通販】

2006年10月20日

道後温泉への道(その13)

 四国に上陸したものの、今治から道後温泉までおよそ50kmほどある。

 当初の計画では、道後温泉近くの安宿に泊まるつもりだったが、松山から広島へのフェリー最終便に乗れば費用が浮くじゃん、という考えに傾いたので宿の予約はしていない。
 すると、松山観光港に19:30頃には到着していないと19:55出航のフェリーには間に合わないと思われる。
 しかも、道後温泉には浸かっておかないと、このタイトルが達成できないのである。
 道後温泉から松山観光港まで地図の目測で約10kmだから、18:30頃には風呂を出て出発していないといけない。
 となると、カラスの行水をするとしても18:00までには道後温泉に到着せねばならない。
 4時間と45分で今治から道後温泉までの約50kmを走破しないと、計画はおじゃんで、この夜はどこかにテントを立てねばならないのだ。しかし、そんな場所の候補は探していないと来たもんだ。

 とにかく走らねばならないと、海沿いの国道を進んでいると気分が悪くなってくる。なんだなんだ。そう言えば汗が止まっている。これは熱中症だとすぐさま確信した私は、脇道の木陰に自転車を停めて寝転がった。

 思えば、来島海峡大橋からずっと直射日光の下を休憩も無しにひたすら走っていたわけで、いくら水分を補給していた気になっていても足りなかったのだろう。水分をできる限り摂り、吐き気止めの成分を含む薬を飲み木陰の涼しい風に当たっていると十数分で回復した。

 無理はするべきではないが、進むより他にない。日陰のほとんど無い国道の中で、木陰を見つければ数十秒休み、コンビニを見つければ冷たいドリンクを補給しシャーベットで体を冷やし、思考は停止し、ペダルを回すことだけを機械的に続けた。

 つづく。

【来島海峡大橋 06.09.30】
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2006年10月19日

道後温泉への道(その12)

 一心不乱にひたすら漕ぎ続けると、11:56来島海峡大橋の入口にたどり着く。既に気温も高く、体がだるくなってくる。自転車道のスロープの途中でたまごサラダパンの残りを食べて再び走り出す。じっとしていると焦燥感が湧いてくるようで、三原のジャスコで買い物がてらのんびりした以外は、休憩時間というものは5分未満だったと思う。今回も食べて水分補給してすぐに走り出す。が、パワーが出ない。スロープの途中でまた自転車を降りて、休む。休むにしても日陰がほとんど無いので、すぐに再び走り出す以外に消耗を防ぐ選択肢は無い。

 世界に誇る三連吊り橋を走りながら、手当たり次第にデジカメを構える。
 この撮影作業がテンポ良く進む妨げになっているのだが、専属カメラマンなどいないので仕方なく進んでは止まり進んでは止まりを繰り返す。

 来島海峡大橋の中間には馬島という島があって、ここには主塔の一つがある。そしてその主塔にはエレベータがあり、原付・自転車・歩行者は島に降りることができる。降りるとそこには…簡易トイレが。
 問題は簡易トイレではなく、走行レーンからエレベータまでの間の通路から主塔の中身が見られることが重要なのだ。
 あの巨大な橋梁の主塔の内側はどうなっているのか!
 簡単にばらすと空洞なんだけども。暗く巨大な空洞が何十メートルも下まで続いているのを見ると薄ら寒いし、こんな大きな橋を支えるのに空洞でいいのかとも思ったりする。

 こんなスポットを除けば巨大な橋梁に日陰は無く、ひたすら炎天下を走るしか道はない。留まることは単に体力の消耗を招くだけなのだ。

 そして13:15、1時間以上もかけて、ついに四国に上陸する。

 つづく。

【伯方・大島大橋 06.09.30】
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2006年10月16日

道後温泉への道(その11)

 まだ書くのか?書くぞ!

 つづき。

 5時に起きて、もそもそと菓子パンを1つ食べ、だらだらと片づけを始める。6時前にはテントもすっかりたたまれ、のろのろと因島を走り始める。

 走り始めると左手に養鶏場が見え、においが漂ってくる。これを過ぎると若干の登り坂。これさえ乗り越えれば、因島はクリア。のんびり走って7時17分、生口島橋に。

 生口島橋を降りるとやがて旧瀬戸田町中心部へ。ここにあるサークルK瀬戸田店が、おそらく最後のコンビニだ。この間にもアクエリアスやらポカリスエットやらのイオンサプライ系のドリンクは補充しているが、ここでカレーパンと大手メーカーのたまごサラダパン(CM打ってたやつ。ランチパックだっけ。常温で数日持つようだけど案の定添加してある、あれが。好きな味だけどさ)を買う。四国までこれとカリカリめし(栄養補給系クッキー)とゼリーしか無いぞ。たぶん。

 8時35分多々羅大橋入口、9時9分出口。ここからとうとう愛媛県。大三島の平坦な海沿いを走り大三島橋を10時0分に出る。

 大三島橋を降りると次は伯方・大島大橋。その手前0.7kmにローソンがあった。ここが四国までの最終補給地点だと思う。

 10時40分。伯方・大島大橋を降りる。途中で「伯方の塩アイスクリーム」なんてのぼりをみかけて食べてみたかったけど営業時間前だった。残念。

 11時09分。大島北IC。ここから島嶼部では一番きつい登り坂になるが10分も自転車を押して歩けば峠のてっぺんに着く。ここは旧吉海町の境。

 ずーっと下ってらくらく進めば11時47分大島南IC。この辺りから、強い日差しが体力をどんどん削ってゆくのです…。

つづく。

【大三島橋の途中で振り返る 06.09.30】
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