のじゅかー旅行記
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第11回野宿旅行 in 北海道

参加者
RONRONの六法全書 on LINE」Webmaster。
司法書士受験生。身分は一応大学生。
そして少しグレードアップして今は行政書士有資格者。

実施
2002.02.06〜13


1日目(広島・網走)2・3日目(屈斜路・洞爺湖)4〜6日目(網走・サロマ湖)7日・8日目(登別・広島)

写真(暫定版)

前書き

 サロマ湖を目指し始めて4回目の冬を迎えた。

 私は初回の1999年に凍結湖面の縦断に成功したが、ただそれだけで自分を満足させることができなかった。
 2000年はつまらないことで進む勇気を失ってしまい、諦めた。
 2001年には常呂町観光課ご一行に連行され、ひでえ目に遭った。
 詳しくは各回の旅行記を参照願うとして、私は結局この2002年も冬の北海道へ行くことにした。

 この冬は、一身上の都合で東京から実家のある広島に引っ越したため、今までと比べ物にならないくらいの交通費を考えて躊躇していたのだが、ちょうど良いことにJASのバースデー割引で全国どこでも片道1万円!というナーイスなサービスがあったので、新千歳から上陸することに決めた。山口智子バンザイ。

 今回の最大の目標はサロマ湖の風景、特に湖口付近に未練を残さないことだ。もう4年目だからいい加減に区切りをつけたいのだ。

 目標を確実に達成するために、私は装備面の充実を第一に考えた。限られた予算内で最大の効率を得るために考えた投資は、マミー型羽毛シュラフ(寝袋)とスキットルと携帯ラジオだった。
 私が使っているシュラフは封筒型という、せんべい布団を2枚貼り合わせたような形で綿が詰まっているものだ。保温性が弱く3シーズン用として使われる。しかも綿は重い。これをみの虫型で軽い羽毛のものにスイッチすることで、軽量化と耐寒性を向上させるのだ。零下15度から20度まで耐えられるものが欲しかったが、予算の都合で零下5度(カタログスペック)まで大丈夫なものを選んだ。それでも氷点下を想定しない3シーズン用と比べると著しく改善されるのだ。重さも今までの約半分(1kg)だ。
 そしてスキットル(主としてアルコール用の小型水筒)とラジオは心細い雪上の夜を紛らわすために用意した。革張りのスキットルには「ひだりうま」という40度の焼酎で満たした。
 また、食料も重いレトルトを避けて、単価は高いが軽い乾燥系のものを選び、その他の装備も必要最低限のものを厳選した。

 そして、次のようにサロマ湖アタックの行動計画を考えた。
(1)体力と気力を温存するために前日は網走市内の民宿で一泊。
(2)トコロチョーカンコーカの隙をつき、また砂州での行動時間を多めに確保するために朝一番のバスでサロマ湖入り口まで移動。
(3)サロマ湖砂州をアタック。
(4)日没前に設営し、ベースキャンプとする。
(5)翌日、テント等はそのままにして軽装で湖口を目指す。
(6)思いっきり湖口を堪能する。
(7)日没前にベースキャンプへ帰還。
(8)翌日、撤収して最終便に間に合うよう入り口まで戻る。
 …完璧だ。
 今回は例年のように氷上を歩く行程を組み入れなかった。このおかげで心理的負担が随分と軽くなった。

 最後に、トコロチョーカンコーカの襲撃に備えるため、北海道庁へ以下のようにメールで問い合わせた。

国定公園の利用についてお尋ねしたいことがありますのでご回答のほどをよろしくお願いします。

昨年2月、網走国定公園内と思われるオホーツク海側のサロマ湖畔(自然湖口と人工の第2湖口との間)へ徒歩で行き、雪上にテントを設営していたところ、常呂町観光課を名乗る数人と警察官1人に立ち退くよう勧告され、数キロ離れたところにある「ネイチャーセンター」へスノーモービルで連れ戻されました。
(焚き火はしていませんが、テント内でカセットガスを使って湯を沸かすつもりではありました。)

同地において、テントの設営およびガスの使用が認められていないのかどうか、ご教示ください。


 火の扱いに触れているのは、国定公園の特別保護地区では「焚き火」が禁止されているからだ(自然公園法18条3項5号)。

 しかし、約10日が経過しても回答は無く、そのまま出発の日がやって来た。

初日

0815頃 友人・旭爪の車で自宅を出発する。
0930頃 広島空港に到着。荷物を預けて、出発までデッキで飛行機の見物をする。
1000頃 搭乗。
1210 新千歳に到着。空港から「快速エアポート」で札幌駅へ行き、駅ビルの喫茶店でチキンカレーとビール。もう飲んじゃってるのかよ。
1517 特急に乗る。
2044 網走駅に到着。「懐かしいなあ〜」と思いながら歩道のつるつる氷に足を取られて綺麗に転ぶ。目の前が真っ暗になるヤツだ。バスの時刻を見に行く途中だったが、北海道の氷で転んだのは2回目。さいさきが悪いぞ。メールで予約していた民宿へタクシーで行く。
 取りあえず風呂に入って荷物が届いていないかと訊くと、届いていない。
 「!!」
 荷物とは、ストーブ(暖房じゃなくてコンロ型のバーナー)用のガスボンベなのだった。元々航空機には持ち込めないものらしい(実は過去にバレずに持ち込んだことがある。)が、アメリカの航空機テロ以後にさらに厳しくなったというので、宅急便で発送していた。これが無いと氷点下でのキャンプなど不可能だ。少なくとも精神的には。
 (どうする?!)
 ボーゼンとしつつ、取りあえず寝ることにする。


1日目(広島・網走)2・3日目(屈斜路・洞爺湖)4〜6日目(網走・サロマ湖)7日・8日目(登別・広島)



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