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第4回富士登山レポート その3

つづき。

【8月14日】

1700 夕食。この小屋では食堂へ呼び出され、使い捨て食器や食べ残しの処分などの説明がスタッフからあった後に一斉に食事開始となります。メニューはカレーライスと福神漬け。飲み物はお茶。使い捨てコップ1杯分x人数分ぎりぎりの量がやかんに入っているものです。おかわりはカレーライスもお茶も不可。量としては、私がすんなり食べ終えてしまう程度のものなので、物足りなく感じる人が多いのではないでしょうか。

2000 消灯。御来光を拝みたい人向けに事前に説明がありました。1時半から20分ほどは山頂で拝みたい人の出発のために灯りを点ける、その次は4時半?にこの小屋から拝みたい人のために点けるとのことでした。
我々は山頂付近での混雑・渋滞を避け、9合目付近で御来光を拝むべく、3時起床・3時半出発としました。

また、7合目以上の滞在に当たっては、事前の情報収集や過去の経験から高山病発病の危険があることを理解し、次の通り対策しました。
・ヘム鉄のサプリメントを1か月前から服用。→血中酸素濃度の維持。
・ダイアモックスの処方(保険非適用)を医師より受け、前日から定められた量を服用。→典型的な初期高山病予防・対処薬。
・適度な水分の摂取と排出の維持。→根拠は定かではないが気分的に。
・アルコールの不摂取とタバコの副流煙からの回避。
・高々度での睡眠時間の短縮。→睡眠時は呼吸が浅くなり酸素の摂取量が低下するため。

こんな感じで対策していたのですが、3時半に8合目を出発したわずか後に高山病を疑う吐き気に襲われました。出発直前にパンをかじっていたので、胃弱の持病的なものから来る症状かも知れませんが、ダイアモックス1錠とナウゼリン(別件で保険適用処方してもらったもの)を1錠追加したところ徐々に収まり、この後の追加は必要ありませんでした。

この8合目から9合目までが一番条件が悪く、暗闇と雨と風に悩まされました。今回は2人パーティーのため、初心者である同行者を先行させています。これは負担の低いペース確保とパーティーの維持のためです。私が先行してそのままにしておくと基本的に散り散りになることは訓練登山のペースからみて明らかでした。同行者のさらに先の地形とその足元に加え自分の足元をヘッドランプで頻繁に照準し、必要時にはルート取りを声とランプで指示しながらの山行です。明るくなってからは、声とストックでの指し示しの併用としました。

つづく

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富士登山2012 おまけ篇

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